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2022.08.16 OSORAで暮らす

夏休みの自由研究に…屋上やバルコニーでできる実験を紹介☆

夏休みの自由研究、もう終わりましたか?
 
「まだ何も考えていない(涙)」という子どもたちのために、本日は自宅の屋上やバルコニーで試してほしい実験をご紹介!
 
テーマは「今年の猛暑をどうやって涼しく過ごすか」。
 
日本古来の涼み方「打ち水」をみんなで試してみましょう♪
 

打ち水って、本当に涼しくなるの? 



エアコンがなかった時代、日本では自宅前の道や庭に水を撒いて“涼”を得ていました。
 
この「打ち水」にはちゃんとした科学的根拠があるんですよ!
 
地面に水を撒くと、その水は徐々に蒸発していきますが、その際に地面の熱を吸収する作用が生まれます。この吸収される熱を「気化熱」と言い、これによって地面の温度が下がるため、打ち水をすると「涼しい♪」と感じるのだそうです。
 
ちなみに人間の汗も、皮膚の上で蒸発する時に気化熱で体温を下げる作用があり、そのおかげで人は暑くても平熱を保つことができているんですよ☆
 

打ち水実験をするなら屋上・バルコニーで!

 
さて、この打ち水で本当に温度が下がるのか?実験をするなら、屋上やバルコニーで行うのが最適です!
 
直射日光が長時間あたる住宅の壁や床には熱がたまりやすく、壁の中にまで熱をため込んでしまう性質があるからです。壁をうっかり触って「熱い!」と感じた経験、ありますよね?
 
この熱気は窓から室内に入り込んで家の中の温度まで上げてしまうため、打ち水をすれば室内の温度にも変化が生じるかも…!実験をする時は室外・室内両方の温度変化を測ってみると面白いかもしれません☆
 

打ち水実験を行う時の注意点カンカン照りの時間帯は、暑さが危険なので避けましょう。打ち水をしてもすぐに水が蒸発してしまい、逆に湿度が上がって体感温度では暑く感じる可能性もあります。

 打ち水を行う際には、気温が上がる前の朝方か、日が暮れ始めた夕方に行うことをお勧めします!特に夕方に打ち水を行うと、熱帯夜を和らげる効果が期待できるそうですよ♪
 
 
打ち水には涼を得るだけでなく、その場を清めるという意味合いもあり、玄関先や人が出入りする場所への打ち水は「来客への気遣い」の一つでもあったようです。
 
そんな日本人の「思いやり」の精神にも思いを馳せながら、親子で打ち水を試してみてはいかがでしょうか♪

 

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